医療法人 蒼龍会

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臨床検査科
 

臨床検査科


臨床検査とは、患者さんから発せられる様々な異常サインを詳しく調べて、病気の診断や治療を決めるため行われる検査です。

また、人間ドックや健診を通して異常サインのチェックを行うなど、病気の早期発見や予防にも重要な役割を担っています。

臨床検査は、国家資格を保有する臨床検査技師が実施します。

臨床検査には、採取された血液や尿、便、細胞などを調べる「検体検査」と、心電図や超音波検査など患者さんを直接調べる「生理機能検査」があります。


 

臨床検査科の体制


臨床検査技師14名が下記の資格を取得し、業務を担当しています。
またこれらの資格取得へのサポートもしています。

資格保有状況

・超音波検査士          ・血管診療技師
・管理栄養士             ・二級臨床検査士(血液学)
・医療情報技師            ・細胞検査士
・国際細胞検査士         ・有機溶剤作業主任者
・特定化学物質作業主任者


 
検体検査
 
一般検査

主に尿、便、体腔液を用いて検査します。

尿検査では尿糖、蛋白、PH、ビリルビン、ケトン、潜血などを調べたり、尿沈渣(にょうちんさ)と呼ばれる尿中の沈殿物を顕微鏡で調べることで赤血球や白血球、細菌、細胞、結晶などの有無を確認したりします。

これらは、腎機能障害や膀胱の炎症、糖尿病、肝機能障害などの診断に役立ちます。


 
生化学的検査・免疫学的検査

血液中の成分には赤血球や白血球などの細胞成分以外に血清や血漿と呼ばれる液状の成分があります。
血清や血漿中には、臓器に由来する酵素や電解質、糖、蛋白などが含まれており、様々な臓器の状態を知ることができます。

一般的に一番多く行われる検査です。

(例)
腎機能の検査・・・BUN、クレアチニン、eGFRなど

肝機能の検査・・・AST(GOT)、ALT(GPT)、γGTPなど

腫瘍マーカー・・・CEA、CA19-9、PIVKAⅡ、PSAなど

感染症関連 ・・・HBs抗原抗体、HCV抗体、TPHA、HIV抗体など


 
血液学的検査

血液学的検査には血球検査と凝固・線溶検査があります。

血球の検査とは血液中の赤血球や白血球、血小板の数を測定したり、顕微鏡を用いて形態を観察したりします。

これらを調べることで、貧血や白血病などの血液疾患がわかります。

また凝固・線溶検査とは、血が固まるまでの時間を調べることで、血栓ができやすい状態なのか出血しやすい状態なのかなどを調べます。


 
輸血学的検査

ABO式、Rh式などの血液型を調べます。人の赤血球に対する抗体があるかどうか、あればその抗体の種類も調べます。

また、輸血の必要な患者さんの血液と、輸血する血液とを混ぜて検査する交差適合試験という検査もします。

これらは手術や治療には欠かすことの出来ない検査です。

 
病理学的検査

患者さんの体から採取された組織や細胞を、肉眼や顕微鏡を用いて検査を行います。

特に腫瘍診断では良性、悪性だけでなく腫瘍の最終的な質的診断を行う検査です。診断は胃カメラなどで採取される生検や、手術などで摘出された臓器または組織を用いて、組織診や細胞診を経て行われます。

また昨今では様々な癌の分子標的治療の適応を決めるためにも重要な検査です。


 
細菌学的検査

体内から排出・採取された尿や便、喀痰などの様々な材料からどのような細菌が存在するかを検査します。

採取された検体をグラム染色という染色法で観察し、寒天培地を用いて培養した菌の種類を同定します。
また同定された菌についてどの薬が効くのかを調べる検査も行います。

この検査によって感染した菌を特定し、その菌に対して効く抗生物質がわかります。



 
生理機能検査
 
心電図

心臓が鼓動を打つ時には微弱な電気信号が発生します。

体の表面につけた電極よりその電気信号を受け取り、波形として記録します。その波形の変化から心臓疾患の兆候などを推測します。

この検査では心筋梗塞や狭心症、不整脈などの疾患があると特徴的な波形が見られます。


 
超音波検査(エコー検査)

超音波とは音の一種であり、人の耳で聞こえる音(可聴音)より高い周波数の音のことをいいます。

超音波を対象物に当てると硬さや密度などから反射が発生します。その反射を映像化することで、対象物の内部の状態を検査することができる画像検査法です。

心臓では形の異常や動きの良し悪しがわかります。
腹部では肝臓や膵臓、胆嚢、腎臓などにある腫瘍や、石などの病気がわかります。

また動脈や静脈、甲状腺、乳腺などあらゆる臓器が検査の対象になります。

放射線による被曝の心配が無く、繰り返し安全に検査が出来ます。


 
肺機能検査

息切れや呼吸が苦しいなど、肺の病気が考えられる時に行います。
肺活量、%肺活量、努力性肺活量、1秒量、1秒率、1回換気量、残気量などを調べます。

肺の病気の診断、重症度や治療効果の測定にも使われます。
例として、気管支喘息やCOPDの病状評価・治療効果の確認です。

また、手術前に麻酔法を選択するためにも用いられます。


 
血圧脈波検査(ABI、PWV、TBI)

ABIやTBIは動脈の狭窄や閉塞を評価する検査です。

PWVでは動脈硬化を客観的に評価することが出来ます。

また、患者さんの血流障害を評価することが出来ます。 両腕・両足の血圧と脈波、脈拍数を測定し、 血圧からABI値を、脈波からPWV値で評価します。

また、罹患期間の長い糖尿病や維持透析患者さんでは、血管の硬化によりABIが高値となり、本当は動脈閉塞や狭窄があるにもかかわらず、ABIが基準値の範囲内となり病変を見逃す可能性があります。


そのような場合にはTBIを測定することで、足趾血管石灰化の進行している閉塞性病変の存在を測定することが可能です。